人生あみだくじ~低所得者の節約一人暮らし日記~

50代 一人暮らし 節約とストレス発散のバランス生活ブログ

【読書感想】財布は踊る【原田ひ香】


原作:原田ひ香
題名:財布は踊る
ページ数:284ページ
発行所 :株式会社新潮社
発売日:2022年7月25日
満足度:★★★★★★★☆☆☆

あらすじ───
会社の同僚と平凡な結婚をし、ひとり息子にも恵まれ、専業主婦として穏やかに暮らす葉月みづほ。彼女はある夢を実現するために、生活費を切り詰め、人知れず毎月二万円を貯金していた。二年以上の努力が実り、夢を実現した喜びも束の間、夫に二百万円以上の借金があることが発覚して――。様々な事情で「今より少し、お金がほしい」人達の、切実な想いと未来への希望を描く───

六話構成になってます。
第一話を読み始めて21ページ目で
「独り言を言い」

32ページ目で
「違和感を感じた」

「出たよ、あみだくじの揚げ足取り感想文」
わたくしの心の声です笑

どうしてこんなアラフィフになったのか、自分でも嫌になりますが、ついつい目が行って気になってしまうのです。
勿論、この間違えはしませんが他の正しくない日本語はブログの中で自分も書いてるのだろうと思います。
しかし、言い訳ですがブログはブログ。
個人の趣味です。

書籍はお金が発生してますから。

もう1箇所指摘したい箇所があったと思ったのですが、読み始めた時はスルーしてたので、ブログ書く今改めて読み返してたのですが見つかりませんでした。
しかし、どれも第一話で見つけたものなので、原作者も気付かないというか書きながら成長したのでしょう(何目線!?)

しかし、おかしいのはどの書籍も校閲の人が居るはずです。
自費出版じゃあるまいし。
なので、校閲の人が見落としをしてそのまま出版されたのではないかと思います。
わたくしが手に取り読んだのは翌月に2刷した書籍ですが、この後編集されたかどうかは分かりかねます。

対して気にする箇所ではないのですが、やはりお仕事はプロとして些細なミスも見落とさない様に心がけるべきですからね。
じゃないと、こういうめんどくさいアラフィフが目ざとくチェックしますから笑

正直、めんどくさいアラフィフは自覚あるのですが、読み始めてこんな感じだから内心★1個かなと思って読み続けました。

第一話で節約家の奥様がルイヴィトンの財布を買う所からこの物語は始まります。
まぁ、この旦那が割とクズでしたね。
けど、そのクズを育てた義理親が原因というか、この親にしてこの子ありをわかりやすく書いててスッキリ。

第二話で、この夫婦の節約物は萎えるなと思いながら読み始めると、全く違う人のお話でホッとします。

しかし冒頭からルイヴィトンの財布繋がりで、時系列的には同じ物語だと理解します。
これはもしや?
と期待した通り、最後まで話は繋がり、別々の物語がルイヴィトンの財布を通して解決します。

なかなか鮮やかな展開と終わり方。
これにより★は1個というのは奇遇に終わります。

小説にリアリティを求めすぎてもいけないのですが、なかなか為になる話もチラホラ出てきて、しかしそこは物語、こんな偶然あるのっていうリアリティと非現実的が混ざったのが評価につながります。

非現実的ならもっと事件性というかぶっ飛んだ設定、リアリティもとめるなら偶発的な出来事が多すぎる。
ですが辛口ながらも面白かったです。

わたくしがお金の話が好きだし、途中共感出来る部分が強かったのもありますね。
あまりお金に目ざとくない人が読んでも面白みは薄れるかもしれません。

青山美智子氏の作品が好きで、あの方は本当に良く構成を練って書いてるのが伝わるくらい、別々の話を自然に繋げるのが上手なんです。
それが自分の好みに合ってるので、この原作者である原田ひ香氏の別の本も今後手に取ることがあるかもしれませんね。

小説読んでて続きが気になるって、物凄く大事だと思うんです。
もしかしたら1番大事なのではないか?
連載等でもやはり後を引く話の進め方は待ち遠しいですからね。
そういった意味では、構成的にも優れてると思います。

正直、奥様の節約頑張りました物語で読み続けるのは苦痛と思っていたのに、話が進むにつれて結構盛り上がる展開になっていったので、スロースターター的な印象。
最初から銀行強盗が主役で、最後はもやし食べて節約しましょうって話だと出オチ感半端ないですからね。

割と自分がお金にルーズというか、働いて稼いでる時はアッチ側の考えだなって痛感する部分が多かったです。

そりゃそうですよね。
誰でも給料日は財布の紐緩んでしまうし、給料日前は「あと少しだから」って頑張って節約しますし。
それがカード払いだと気兼ねせず、けど塵も積もればカード払いがかなり厳しい現状なるし。
耳の痛い話です。

感想というか、読んでて節約しようって思いました汗
勿論、死ぬまで貯金する生活を続けようってわけではないけど、今健康で給料あるから贅沢をしようってのを改めてなければって思いました。

割と物語の中でウサギとカメみたいな感じで、逆転する登場人物が現実的でしたね。
割と読んでて逆襲というかヤキモキする様な終わらせ方じゃないのがよかったです。

現実社会でもそうなのですが、フィクションの物語でも悪いことをした人を見逃すって展開が嫌いなんです。
心を入れ替えるかどうかは次の作品かスピンオフでやってくれと。
今ここではコテンパンにやっつけてくれる方がスッキリストレス発散になるんです。
それを爽快に書いてくれてます。

他の作品を卑下するのは良くないかもしれませんが、前日読んだ本が合わなくて。
けど受賞とか多いから
「感動しました」
「色んな愛があります」
なんてレビューがあるのだろうと予想します。
不倫とか愛の形とか、まるで勉強にならなかった役に立たない本よりも、よっぽど為になる作品だし展開も面白かったですけどね。

直木賞候補とかまではいかなくても、本屋大賞くらいはこっちの方が上でも全然おかしくないと思います。
が、結局好みで万人受けするかどうかですよね。
けど、お金に纏わる話は割と万人受けすると思ってますが。

お時間あったら是非とも手に取って読んでみてくださいね。
新しく刷った本で改稿されてたら教えてください。

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こちらの原作者の方の他作品、過去に読んでましたわ。失礼しました。
感想ブログは書いてないかも?
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