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【映画感想】君たちはどう生きるか【ジブリ】

監督:パヤオ
作品名:君たちはどう生きるか
2023年7月14日公開
満足度:★★★☆☆☆☆☆☆☆
理解度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆
難解度:★★★★★★★★☆☆
おすすめ度:★★★★★☆☆☆☆☆

日曜日、早速観に行ってきました。
事前情報は殆ど入れずに行きましたが、少しだけ耳に入った俳優の声がわかり、苦痛の2時間でした。

さて、観たあとでネットの反応記事を目にしました。
賛否分かれてるみたいですね。
確かに、大半が大絶賛とかではない作品だと思います。

観て「良かった」って人には反感を買うかもしれない評価をします。

【⠀旬の俳優陣による朗読会⠀】

人によると思うのですが、わたくしが特に声優起用にうるさいタイプなので、1番耳障りな部分がマイナス評価に繋がります。

絵コンテやアニメーションとかは「あそこはこーだあーだ」とか評価する目は持っていませんが、良いと思う場合プラス評価になります。
板野サーカスとかまさにそれです。

劇場版なので作画崩壊とかは殆どないのでしょうけど、やはり劇場で観る場合大画面ですからね。
主人公の再会シーンで遠くの顔が線で描いてるのにはドン引きしましたが。

素直な感想としましては、アニメーションの口の動きと声があまりにも不自然過ぎる、と思いました。
いや「劇場版AKIRA」みたいに初めにセリフを録りそのセリフに合わせて絵を描くのじゃないので、不自然になるの仕方ないのですが。
なんと表現すれば良いのでしょうか。
おそらくですが、パヤオ監督のアニメーションは昔から変わってないとします。
それがキャラクターが大きな声でハッキリとものを言う、そういう描き方だと思うんです。
トトロのさつきとか、ラピュタのパズーとか。
ナウシカはそんなに口を大きく開けなくても、眉や目の表情で口調の強さや優しさが表現され、それに合わせた声が作品をより一層レベルを高めてると思うんです。

先に言った俳優陣の朗読会ですが、主人公が最初から一貫してボソボソボソボソ無感情無表情に近いキャラクターです。
感情移入も何も出来なかったのが残念ですね。
1番は声と顔やキャラが合ってない、ミスマッチ。
声の担当は誰か知りませんが。

主人公の父親も、わざとらしいセリフの読み方。

もう今回のは主人公やその家族とか何から何まで酷い声の演出でした。

最後のエンドロールでは、要らない情報を観たあとであろうと入れたくないので下を向いてました。
流石に他の観客の雰囲気壊す迷惑まではしたくないので帰るのは館内が明るくなるまで我慢。

パヤオ、アンタ本当にこれで良かったのか?
自分の作品が物語やアニメーションよりも、声の出演が先に目立ち、その者達による評価がされることに違和感を持たないのか。
興行収入の滑り出しはパヤオのネームバリューと声の担当のファン。

10年後、興行収入だけでなく作品の評価をされるのかどうか。

未だにジブリ作品で人気投票すればトトロやラピュタが上位に来ます。
ナウシカカリオストロはまだジブリじゃなかったとかで除外ですが、入ればTOP10に入るでしょうに。

じゃあポニョは? 風立ちぬは?

いっその事ね、配信の時代に反してDVDの販売を本物の声優起用して改良版として出してみては?

今時わざわざ買う人は少なくなってきてるでしょうが、買った人がSNSで評価してくれるから、それで集計取れば良いんですよ。

声の出演者の演技がダメダメでそれだけでも★半分は無くなってますが、内容もイマイチ退屈でしたね。

難解で何回も観ないと理解出来ないとか、奥深く解説無しでは読み解けないが、知れば知るほど納得する作品だとしたら、わたくしの技量不足。
しかし、エヴァンゲリオンとかの自身でより知りたくて調べたり考えたり想像したりするのは、作品にそれだけ魅力があるからでしょう。

母さんの妹選んだり、喧嘩した後自分で傷付けたり、作中でも意味不明で観終わっても調べようとか思わないくらい作品に魅力を感じられませんでした。

パヤオ監督のことだから脳内に壮大な物語が詰まっているのでしょうが、それを理解するには観客が追いついていきません。

【⠀才能の枯渇⠀】

どんな偉大なスポーツ選手も年齢による体力低下は免れません。
天才と言われた羽生善治棋士も年齢的なものか若い天才に勝ちきれない現状。

宮崎駿監督も、もしかしたら年齢的ななにかで昔程の表現力が無いのかな、ピークは過ぎたのかな。
そんな印象を受けましたね。

ジブリだから」「宮崎駿だから」
いわゆるネームバリューで期待して観に行ったのが正直な気持ちです。
引退を撤回してまで10年振りに作った作品。

同小説をパヤオなりに解釈して、現代社会に生きる我々への最後のメッセージなんだろうと。
生きにくい世の中を乗り切る何かを感じることができるのだろうと。

なんにもなかった……。

ポニョを観た人はわかるかと思いますが、あれは魚人を嫁に向かい入れる幼稚園が街中を洪水にさせながら進む個人的迷惑物語。

あれを観た時「勘弁してくれよ」
それからジブリ作品は受け付けない様な、わたくし自身が卒業したような。
けどジブリ作品の興行収入の強さは知名度による子供から大人まで幅広い年齢層ですよね。

鬼滅の刃スラムダンクが爆発的ヒットになっても、原作ありきでその前後のストーリーを読まないといけません。
それに比べジブリは単発で完結してます。
そこは素晴らしいのですが、感情移入出来ないまま個人的冒険に勝手に出掛けられても、こっちとしては置いてけぼりくらってますがな。
って感じ。

ネタバレはしないように書くけど、所々「何故?」って部分が理解出来ない。
この辺の表現が、パヤオの脳内では理解出来てるから観客も解釈できるだろうという能力の差。
昔のパヤオなら才能溢れてて凡人にも分かるように表現できてた。
今はその才能が枯渇しているのではないかなと。

アニメーションって、リアリティとリアクションの使い分けと思います。
普通の幼稚園が空を飛ぶ事も、地球を真っ二つに割ることも簡単に表現出来ます。
お母さんの手を握って通園する幼稚園児も、自然豊かな地球を描くことも出来ます。

わたくしが高校生の頃、社会の先生がヲタクで授業を映画鑑賞の時間に使いナウシカを観せてくれました。
パヤオは空を飛ぶ表現が非常に上手で、まるで本当にこの飛行機が現実でも飛べるのではないかと思わせます。
空気の使い方が上手なんですよね。

作中で主人公の頭から血が出るシーン。
そんなに溢れ出ないだろうって表現。
もしくはそんなに出たら死ぬわって。
なんか観ててリアリティも無く大袈裟なアニメーションで表現して、これがあのパヤオかと。

涙のシーンでは、大袈裟に涙を表現し、それが感情を表して納得がいきます。
が、その表現を血も一緒にしたら、それはアカンがなとなりました。
コメカミからス───っと流れる。
これが本来の血の流れ方。
涙も目からス───っと。
けど溢れ出る感情を表現する様に涙が大粒で溢れ出る。
これはわかる。
けど血が溢れ出たらダメでしょ笑
家まで帰れずに出血多量で死ぬっしょ。
スマホも無い時代に言えまで辿り着き、医者呼ぶまでにどうやって血止まったの? ってくらい溢れ出てたでんがな。

つまり、鳥が喋る時点でファンタジーなんでしょうけど、ファンタジーならなにしても許されるってわけじゃないし。
その血が出る行動の原因、最後に明かされるのですが、正直理解出来ませんでした。

おそらく、おそらくですがあのシーンが一番パヤオが伝えたかったことなんだと思うんです。

後から設定を読み解いて楽しめる、スルメ作品なのかもしれませんが、興味の無い授業程退屈なものはありませんからね。

配信が主流なので今後のテレビ放送はわかりませんが、するなら金曜ロードショーでしょう。
今から数年後に放送するまで、ネタバレや解説、パヤオの構想等下準備して観るとまた違う解釈が出来るのでしょうね。

今回、ワタクシアターの無料券で観に行ったけど、これお金払って行ってたらもっと酷評だったと思います。
それを思うと、映画評論家とかレビューする人、絶対身銭切って観るべきですね。
1,800円と人生の2時間を使って観た作品に対しての評価がより真実味が出ると思います。
amidax.hateblo.jp
わたくしは、ミッションインポッシブルにしとけば良かったと思いました。

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