人生あみだくじ~低所得者の節約一人暮らし日記~

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【読書感想】新!店長がバカすぎて【早見和真】

原作:早見和真
題名:新!店長がバカすぎて
ページ数:321ページ
発行所 角川春樹事務所
発売日:2022年9月8日
満足度:★★★★★★★☆☆☆


あらすじ
───宮崎の山奥に異動になっていた山本猛元店長が、 三年ぶりに、吉祥寺本店に店長として復帰した。
張り切る店長だが、相変わらず、人を苛立たせる天才だ。しかし京子は、心の中で「お帰りなさい」とつぶやいた。
そんな中、本や書店を取り巻く環境はますます厳しくなってきたが、 それでも京子は、新人作家の才能に出逢い、打ちのめされ、 好きな作家の新作に心躍らせ、時には泣き、笑い、怒り、日々戦っています。
スタッフの磯田さんや、覆面作家だった大西先生や神楽坂で小料理屋を営む親父さんや、優しき先輩たちに、応援を受けながら――。
小説と書店の未来を、仕事の意味を、生きる希望を改めて深く問い直す、第二弾───

第一弾が面白かったから第二弾も面白いとか、面白くないとか、前作を上回るのを期待するとか、評価が難しいのが第二弾です。

例に漏れず、第一弾の様な勢いと面白さと良い意味での裏切りは無かった。
というか第一弾で培った予想が今作では早々に予想できたかなと。

発売日に読んだのではないので、第一弾から数ヶ月後に第二弾を読めたので、作中の本屋の雰囲気は掴めたまま作品の中に入れた感じです。

嬉しいのは、第三弾もにおわせる終わり方。
これってどうなんでしょうかね。
ある程度、作者のネームバリューで「これ書きたい」ってなると話が通るのだろうか?
それとも、売れ行き次第なのかな?
続きを思わせる終わり方は保険の様なもので、書こうと思えば書けるし、だからこそ次を期待するファンがいるのかもしれませんし。

「早見和真」氏の作品を初めて読んだのが、この第一弾でした。
面白かったので、デビュー作(おそらく)の「ひゃくはち」を読んだのですが、思ったより個人的評価は低め。
なんと表現すればよいのかわかりませんが、昔の作品なので当然作者も今より若く、トガっていたのかなと。
まあ今作含め内容も雰囲気も違いますから一概には言えませんが。

前作の最後に、バカな店長が左遷の様に本店から立ち去ります。
今作はその店長が戻ってくる3年後? 辺りからのお話です。

当然というか、この天然記念物並の店長が居ないと始まりません。
ある意味、主役ですよね。
と、この発言もある意味言い得て妙といいますか、それも作中では後々思うとちょっとくどかったかなと。

思うに、話の深堀りが出来ない、もしくは広がりが限定的で、結局ネタバレ的なセリフを多様してしまい、結果が出ても「あぁ、そゆこと」みたいな、前作程のインパクトが残せなかったのが★が減った要因かなと。

もう少し登場人物を増やしても良かったかなと思います。

本屋なのだからお客さんや、会社の人、出版社等の取り引き等、新しく登場させるキャラが少なかったので、もっと掻き回してほしかったですね。
それに対して、店長が天然で事を荒げる行動に疲弊する書店員達。

それが布石になって、後半に生きてくるとか。

色々後半にフラグ回収してましたが、どれもこれも予想の範囲内。
まぁそれは、第一弾を読んだからこそですけど。

続きがあるからこそ言わせてもらうなら、主人公の(店長じゃなく本当に)女の子が幸せになっていない。
第一弾では店長が左遷されて、一応の幸せを手にしてますが、今回は最後まで幸せがありませんでした。

しかし、第三弾で安易に幸せを掴むのもありきたりだし、ちょっとハードル上がったのではないかなと思いますね。

けど、読んで損は無い作品です。
が、出来れば、というより絶対第一弾から読まないと面白くないです。
話もちょっと分かりづらいだろうし、面白かったからと言って第一弾に戻って読んでも、面白さは半減します。
これは断言します。
せっかく読書するのにそれはもったいないですからね。


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