1週間遅れですが早速観てきました。
この1週間、ネットの記事でもスラムダンクは視界から外すように生活してきて、全くの事前情報無しで観ることが出来ました。
当然(?)原作はリアルタイムで読んでるし、単行本も何回も読み倒してますから、結果はわかっているのですがね。
今回の劇場版は、声優陣を一新してますが、その発表も劇場公開寸前で行い、それ以外の内容告知等は一切無かった異例の作品です。原作有りきなので、ネタバレと言っても作品の感想になるのですが、劇場版制作発表があってから公開まで、試合もどの試合を観せるのかも憶測が飛び交っていました。
ここからネタバレですので、観てない方はスルーして下さい。
試合は山王戦を最後までやります。
驚きなのは、主人公は宮城リョータです。
冒頭は小学生がバスケの1on1をしてる所から始まりますが、それがリョータで相手は原作には出てこなかったリョータの兄です。
なるほど、劇場版オリジナルシナリオを放り込みながら進めるパターンかなと。その割には要所要所でリョータの話が掘り下げられます。
これ、5人分する時間あるのか不安になりますが、試合のシーンに戻ると安心しますね。
フルCGアニメでしょうか、選手の動きや試合の表現も、漫画やアニメーションのカット割りよりも現実の試合を観てるかのような、遠目のカメラワークとか多用しております。
例えばダンクのシーンでも、わざわざ背景が効果音とリンクした様な絵柄になるとか、止め絵とかスローモーションや繰り返し映像等も無く、派手なシーンだろうが淡々と映し出されて流れて行く感じですかね。
試合の場面では、見る限り劇場版オリジナルのシーンは殆無かった様に思えます。スラムダンクの特に湘北は5人全員が主役級の存在感を持ってると思います。敢えて順番を付けるなら、宮城リョータが1番薄いキャラ設定かなと。
タイトルに敢えてTHE FIRSTと付いてるくらいだから、SECOND、THAADと続いてくれる予感というか期待が膨らみます。
当初の予想では、全国大会からの三部作とか思ってました。豊玉戦とかも見どころですし、山王戦の前日等、メンバーが桜木以外皆落ち着かないとか、リアリティ溢れてそれも観たかったのですがね。
アニメで放送されなかった全国大会を劇場版で続けてくれるのかなーと思ってました。しかし、ユニフォームの色が赤だし、やっぱり山王戦かとか憶測が飛び交いました。山王戦を2部に分けるのか? などなど。
観終わった直後の率直な感想は、何故宮城リョータを主人公に持ってきた作品を制作したのか?
フルCGアニメで制作する大変さが分かりかねますが、試合シーンとかキャラ作り等の土台が出来てるのなら、それを応用すれば一から別の試合を新しく制作するよりも早くて予算抑えて出来るのかな? とか思ってしまいました。
第2弾が、赤木と木暮を主人公にした山王戦とか?
諦めの悪い男、三井寿。
天才桜木花道。
この3人は人気もあるしキャラが立ってるので主人公でも全く問題ないでしょう。
今回観てて、勿論試合の中での各キャラクターの活躍するシーンとか大事な場面はありましたが、あくまでも宮城リョータを回想シーン含め、最初から最後まで主人公にした作品です。
このままで終わるはずがないと。わたくしは思っております。というか期待しております。
スラムダンクというバスケ漫画という枠を超えた超人気作品ですから、焼き直しとかいう陳腐なものでなく、あくまでも選手全員が物語の主人公、というのをやってのけるのではないかと。その上で成功という結果を残す。
五部作出来上がったら、観る側が自分の好きなキャラやシーンで選べば良いとか。
これまでの試合や対戦相手で選ぶ作品ではなく(対戦相手でも試合内容でも、山王戦以上は原作者も無いと言ってるみたいですし)、推しキャラで選び新たな展開。
そう考えると、他の4人や山王のメンバー等の回想シーン含めた重要な場面も淡々と終わらせてますし、これは次に取ってあると思って良いと思います。
もし仮に、興行収入的に失敗で次回作が作れず企画倒れになるとかで、今回だけで終わるのなら、スラムダンクという作品を不完全燃焼にしてしまった作品になると思います。
今回のTHE FIRSTも良かったですが、まだ完成して無いので評価が別れるところだと思いますね。
後は鬼滅の刃みたいに、スパンが空きすぎて熱が冷めない内に続編を観たいのがファンとしての要望です。