満足度:★★★★☆
初めて大人の小説を読んだ気分、と表現したら良いのかなと。
歳上や目上の人に紹介したり、何読んだって聞かれて答えると恥ずかしくない様な感じ。
わたくしが今まで何を読んでたんだって話ですが、これはオススメです。
内容的には終始イギリスの執事の独り言です。その中で所々に面白い、というか成程と唸らされる言動。
読み終わると、街中で車のジャガーを見ると「紳士たれ」って脳内で呟きます笑
執事がご主人様に長期休暇を貰い、以前働いていた淑女に会いに行く道中の出来事。たいした事件もハプニングも無く、淡々と進みますが、執事とはなんぞや、の感じです。
おそらく、わたくしの様な新参者読者が1度や2度読んでも足らないんでしょう。何度も読む度に新しい価値観の発見や考え方の違いが生まれそうです。
哲学的、ってわけではないけど、考えさせられる内容として読むには面白いですね。サスペンスとか恋愛とか、奇想天外を好む人にはオススメしない方が良いかもしれません。
読み終わって浅はかな感想を述べるなら、仕事に対してのプロフェッショナルとはなんぞや、って感じで、自分としても仕事に対する取り組み姿勢を考えさせられます。
読みやすいかと言われたら、読みにくいです。内容は良いのですが、改行が少なく、分厚くないのに字がギッシリ埋まってます笑
2週間で余った時間で読んでましたが、返却ギリギリになり、写真撮るのを忘れるくらいでした。
読み終えての村上春樹氏のあとがきも面白かったですね。流石売れてる作家はあとがきも面白いし読みやすいです。
外回りのビジネスマンの方とか読んでると、話のネタになる作品かもしれませんね。
前々回読んだ本が最悪だったので、出来れば人からオススメされるのは、こういう無難な作品が良いですよね。勿論、掘り出し物もあるとは思いますが、そういうのは読者中毒の様な方へのマニアックなスペースでお願いしたいですよね。
ポチっと押してくれた全ての人に感謝です