人生あみだくじ~低所得者の節約一人暮らし日記~

50代 一人暮らし 節約とストレス発散のバランス生活ブログ

死のうかなと思ったら死ぬ前に読むブログ

「ちょっと今から仕事やめてくる」


死のうかなと思ったら、この映画を観て下さい。


もっと言うと、死にそうな知人を察知して、この映画を観せて下さい。


観たので感想書いて行きますが、最初に言っておきます。


わたくしもそうでしたが、死のうかな、と思う気持ちには、いくつかレベルがあります。


そのまさにデッドラインを超えてしまったら、死ぬ事への下り坂になります。


デッドラインを超えるまでは、自分自身で、こんなんじゃダメだ、どうにかなる、気晴らしにストレ発散してみるか、って判断できるのですが。


デッドライン超えると、自力で回避しにくくなりますので、周りの人が気にかけて食い止めてほしいですね。


そこで、こちらの作品ですが、騙されたと思って時間作って1度観て下さい。


タイトル通り、会社を辞めてくる物語です。


期待は裏切りません。



福士蒼汰が、駅のホームで工藤阿須加を助ける所から、2人は出会います。



偶然再開した2人は、小学校の同級生。


元気の無かった工藤阿須加を独自の陽気さで飲みに誘います。


いわゆる、ブラック企業に勤める工藤阿須加は、ことある事に上司に怒られます。


この上司が、吉田鋼太郎ですが、良い味出してますね。



にっくきブラック企業の無能上司を演じてます。


この部署で売り上げがトップの黒木華、表現悪いですが、これが北川景子とか新垣結衣とかだと、感情移入できなかったでしょう。



良いキャスティングです。


ストーリー展開は、タイトル通りですし、鈍感なわたくしでも伏線等の読みが当たるので、悩まず考えずにストーリーに没頭して観て下さい。


ブラック企業の体質で、無知で無能の上司が権威を振り回してる。


この映画の救いは、周りの社員が全て無関心なところでしょうか。


本来なら、同僚と愚痴を言い合って翌日からの仕事の励みにするのでしょうが、それはホワイトな企業でのお話。


ブラック企業で、一刻も早く辞めなければならない理由のひとつに、足を引っ張る無能の同僚がいること。


特に、上司にごまをすって好かれて、同僚には嫌がらせや罵声を浴びせる様な、無能上司のコバンザメみたいな同僚が居るところは最悪です。


この作品は、同僚が黒木華以外全てモブキャラに徹してますので、自分の事だけに集中してれば良いのですので、まだマシな部類のブラック企業です。


これより酷いブラック企業は世の中に溢れていると思うと気が遠くなりますね。


映画を観始める前に、タイトル回収するにあたってコメディ展開かと思ってたのですが、割とシリアスでしたね。


その辺が、ブラック企業に勤める工藤阿須加の心情がよく分かり良かったです。


と、同時に、福士蒼汰の突き抜けた明るいキャラにも救われました。


福士蒼汰は、仮面ライダーの時から明るいキャラを演じているので、私生活でもそのまま明るいキャラでいて欲しいですね。


その福士蒼汰が言うセリフで、印象に残った言葉を紹介します。



「仕事辞めるのと、死ぬの、どっちが簡単なんや?」



盲点で原点です。


ブラック企業勤めで、精神的におかしくなってくると、会社を辞める、逃げるという選択よりも、死ぬしかない、という間違った選択の間違えに気付かなくなるんですよね。


「人間、生きてればなんとかなる」


こんな言葉をも言ってました。


工藤阿須加は独身設定なので、辞めても死ぬ事はないでしょう。


この辺りが、家庭や借金背負ってる人からすれば、感情移入しにくいところかもしれませんね。


それでも、ひとつのパターンとして、ブラック企業に精神を犯された青年が、死を選ぶという、ある意味観てる方からすれば、何度でもやり直しできる立場なのに、そこから逃げ出せない程、追い詰められているのが恐ろしいところです。


1度は福士蒼汰に救われた工藤阿須加でしたが、やはり限界が来て2度目の自殺を決意します。


人間は、絶望の淵に立たされると、立ち直るのに時間がとてもかかるのでしょう。


せっかく上手く切り直せてた生活も、ちょっとしたことでまた地獄に落とされます。


這い上がるのには時間がかかるのに、落ちるのは一瞬です。


嫌なこと、辛いことを忘れる、緩和されるのには、時間と他の経験で穴埋めするしかありません。


けど、必ず報われる時は来るのです。


その、いつかを待つのが耐えられない人が、自らの死を選ぶのでしょう。


死ぬ勇気があるのなら、いつかを待つ勇気もある筈です。


これは間違いありません。


わたくしは、死を選ぶ勇気が無かったので、我慢して報われるのを選んだ臆病者です。


こんな臆病者が生活して、少しずつ回復してるのに、自殺を選ぶ勇気がある人が、わたくしより臆病者な筈がありません。


「人は生きてればなんとかなるものです」


辛かったら、その場から逃げ出せば良いんです。


いろんなプライドが邪魔をするだろうけど、一旦捨てて、また拾い直せば良いんだと思います。


自殺を選んで、楽になるのは自分だけです。


残された人は、今より必ず悲しむでしょう。


死んで終わりにするのは、もう少し寿命まで生きてからにしましょう。


とりあえず、今の辛い場所から逃げることに全力を尽くしましょう


───最後に


希望が無くなったら


どうしたら良いのか?


作品の中での問いかけがありました。


作中では、希望は無くならないと言ってます。


見えなくなってるだけだと。


見えなくなったら、また探せば良いんだよ、と。


しみじみ共感しました。


死にそうな気持ちになると、なんの為に生きてるのかって、自分を責めますよね。


働いても働いても、生活は楽にならないし、楽しい事は何もないし、生きてく希望が無いってなりました。


わたくしは、冷静な時は、逆に物事を考える様に心掛けております。


冷静で無くなったら、そんな余裕もありませんが。


希望が無いから、生活が楽しくないのではなくて


生活が楽しくないから、希望が無いのです。


そして、希望はもう見つからないと思ってましたが、この作品の言う通り、見えなくなってただけなんです。


しんどい時は誰しもあります。


お金に不自由無い人も、権力もある人も、全ての人が幸せとは限りません。


だからと言って、ブラック企業に勤める人達が救われると言えば、また話は別なのかもしれませんが。


産まれた時から今の不幸があったわけではないように


これからも希望の無い人生が、続くとは限らないんです。


必ず、希望がまた見えてきますから、それまでの辛抱をして生きて行きましょう。


ブラック企業はとりあえず今から辞めましょう。
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